フランジのセレーションについて

■配管 ▶︎フランジ規格 ▶セレーション

content
・セレーションがわかる

point
・セレーションはフランジ間のシール性を向上させる
・JIS,JPI,ANSIと規格があるので注意

目次

セレーションとは

フランジのセレーション(serration)とは,フランジ面に刻まれた歯状の突起や溝のことを意味します。セレーションは,フランジ間のシール効果を向上させるためあります。

セレーションの効果とは

セレーションの効果は,フランジ面とガスケットとの接触面積を増やし,圧力を均等に分散させることで,シール性能を向上させます。また,フランジを固定するボルトによる圧力が均等に分散されるため,フランジ面の歪みを抑え,フランジの耐久性を向上させることもできます。

onilog

セレーションの効果としてガスケットをホールドしやすくなる点や,ボルトナットで取り付ける際にトルク管理がラフでよくなるといった利点があります。

規格ごとのセレーションの特徴

JIS,JPI,ANSIの3つの規格では,フランジの形状やサイズ,セレーションの形状やピッチが異なります。

JIS規格は主に日本で使用され,JPI規格は石油化学プラントなどの特定の産業で使用されます。一方,ANSI規格は北米や欧州で広く使用されています。

JISやJPI,ANSIの3つの規格では,フランジの形状やサイズ,セレーションの形状やピッチが異なるため,注意が必要です。

セレーションの規格

セレーションに関わる規格は以下に規定されています。

JIS B2220
鋼製管フランジ

さいごに

フランジのセレーションがない場合,フランジ面同士の接触面積が少なくなり,シール性能が低下する可能性があります。また,ボルトによる圧力が均等に分散されず,フランジ面の歪みが生じるため,フランジの耐久性が低下する可能性もあります。

さらにフランジ面同士が平滑である場合,ガスや液体が漏れやすくなるため,配管の安全性が低下することになります。特に,高圧力や高温度の場合は,シール性能がとても重要となります。

したがって,フランジには適切なセレーションを施すことが必要です。適切なセレーションを施すことで,フランジ面同士の接触面積が増加し,シール性能が向上するため,安全性や耐久性が確保されます。

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この記事を書いた人

生産技術系のエンジニアです。日々,計装関係の仕事に従事しています。 生産技術系ブログ【計装便覧.com】を運営中。主に計装設計についてまとめています。また仕事の時短ワザなども紹介しています。計装技術については初心者でもわかりやすくをモットーに執筆中!

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