■計装 ▶︎計装設備
計装について記事にしましたが,今回は計装設備について述べていきたいと思います。

計装設備とは
ある点に測定装置を設置/測定し,ある諸変量へ制御する(で操作する)。」といいました。これを絵に描いてみると…下のような感じになります。このように現代のお風呂の設備にも計装技術は盛り込まれており,計装設備が搭載されていることが多いです。

※お風呂に水を300Lためたい場合:コントロールパネル(給湯器などのパネル)に300Lをセットし,蛇口を開ければ300Lを積算し,自動で止まるような設備を書いています。
計装設備っぽく言うと,点線で囲った箇所は「調節部(指示部を兼ねていることが多い)」「操作部」「検出部」と呼びます。また矢印でしめしたところを流量計の「伝送部」と言います。

これら計装設備のつながりを「制御ループ」と呼びます。「制御ループ」は計装を理解するためには重要なワードとなりますので絶対に覚えましょう。ちなみにループと言っても環状になっているわけではありません。

計装設備設計時に留意すべきこと
計装設備の設計や保全をする上で計装エンジニアとして必要なことは
- プロセスを理解する
- 計装設備(計器)の選定を正しく行う
- 計装設備(計器)に適した施工する
- 計装設備(計器)の動作原理,構造,仕様をよく理解する
- 適切な品質管理を行う
計装設備を取り扱う上で上記の点はしっかりと行っていく必要があると考えます。
さいごに
計装は機械設計と違い設備選定はほとんどカタログから選ぶことが多いです。ですので,計装設備の特徴をしっかりと理解し,構造を理解し,メーカーの特徴も理解して設備設計を行っていく必要があります。また保全も意識した設計が求められますね。

計装エンジニアをカタログエンジニアって私は呼んだりします。
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