温度は様々な分野や一般家庭において重要な状態量、物理量です。工業センサの中でも数多く利用されています。工業用では熱電対や測温抵抗体がポピュラーな温度計ですね。温度計について説明していきます。
温度計が必要とされる分野とは
産業における対象となる温度範囲は幅広く,超高温から極低温までに及びます。温度計が必要となるフィールドは体温計など一般家庭から,各産業…石油化学,電力,繊維,自動車,船舶,半導体,食品,薬品,宇宙等です。
温度の基準点とは
ちなみに温度の基準点は2019年5月20日までは
『熱力学温度の単位、ケルビンは、水の三重点の熱力学温度の 1/273.16 である。』
とされていましたが,新しく施行された定義によると
『ボルツマン定数kを単位J K-1(kg m2 s-2 K-1に等しい)で表わしたときに,その数値を1.380 649×10-23と定めることによって定義される』
と再定義されました。物質に依存していた定義からより普遍的なものへ変わりました。水の3重点を273.16K(0.01℃ ≒ 0℃)と定義したということと捉えることもできますね。
※3重点とは
物質の気相,液相,固相が同時に共存し,熱平衡にある状態のこと。
※ケルビンとは
基準点を273.16等分した温度間隔を1ケルビン(1℃)

温度計の種類
温度(熱)は放射,対流,伝導によって伝わるため,温度計はこのいずれかによって物体の温度を検出することができます。
以下に実用化されている温度測定方法は大きく分けて,『接触式』と『非接触式』とあり,それぞれ測定量別に分類すると,以下のように分類されます。(まだ種類あるかもです)

温度計の信号変換について
計装的にはこれら物質量を測定し,統一信号へ変換することで温度として検出することができるようになります。変換部についてはその時々に応じたものを選定する必要があります。

さいごに
温度というものと,温度計の種類,変換部のについてはなんとなく理解できたのではないでしょうか。別の記事で温度の種類一つ一つまとめていきたいと思います。


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