流動性物体相互間の境界面,液面を測ろう

計装 ▶︎計装設備液面の基礎

液面計(界面計)とは液位,流動性物体相互間の境界面,二種の液体境界(界面)を測定する計器のことです。

ちなみに流動性物体相互間の境界面とは,『液体と気体』『粉体と気体』などの境界面のことです。

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これら境界面を『レベル』とも言います。

目次

液面計の大別

液面計は大きく『連続』『非連続』式で分けることができます。大別という言い方が正しいのかは自信ありませんが….

連続式:液体や粉体の量を連続した値で出力ができる計器です。

液面計と言えば連続式を表すことが多いと思います。

  • 差圧液面計
  • マイクロウェーブ式レベル計
  • 超音波式レベル計
  • ディスプレッサー式レベル計
  • フロート式レベル計
    などなど…

非連続式:液体や粉体の有無を点(ポイント)で検出する計器です。

レベルスイッチとも言います。

  • 音叉式レベルスイッチ
  • 静電容量式レベルスイッチ
  • フロート式レベルスイッチ
  • パドル式レベルスイッチ
    などなど…
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それぞれ計器について詳しくは別途記事を作成します。

液面計の種類

液面計の種類を以下に示します。

種類 測定方法 接触/非接触
サイトグラス 槽壁に透明のガラス(サイトグラス)を設けて,
液面を直読
接触
レベルゲージ 連通管を通じて透明パイプもしくは
ゲージグラスの液を直読
接触
差圧式 液位に比例する圧力を測定 接触
パージ式 パージ管(バブラー管)で液位に比例する圧力を測定 接触
フロート式 フロートの位置を測定 接触
ディスプレッサー式 フロートの浮力を測定 接触
マイクロウェーブ式 マイクロ波送信器から照射されたマイクロ波が
液面から反射し受信するまでの時間で測定
非接触
超音波式 超音波送信器から照射された超音波が液面から
反射し受信するまでの時間で測定
非接触
静電容量式 槽と槽内のプローブ(測定するための棒)間の
静電容量を測定
接触
放射線式 槽を挟んで上下斜め方向に放射線照射器と受信器を
設置し,放射線量の減衰の度合いの変化を測定
非接触
重量式 槽などの容器を含めたところの重さを測定 非接触

 さいごに

液面計を測定することはとても大切です。監視を怠ったり,計器が故障するとたちまプラントの運転が困難になってしまいます。

一歩間違えると危険物/毒劇物の漏洩が発生しまう危険性があるため,適切な液面計の選定が必要になってきます。

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液面計の選定には気を使ってください。信頼性の高い測定が必要になってきます。場合によっては冗長化(二重化)なども検討すると良いと思います。

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この記事を書いた人

生産技術系のエンジニアです。日々,計装関係の仕事に従事しています。 生産技術系ブログ【計装便覧.com】を運営中。主に計装設計についてまとめています。また仕事の時短ワザなども紹介しています。計装技術については初心者でもわかりやすくをモットーに執筆中!

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